語彙の用法と意味領域の相関に関する一考察 − ウェブコーパスとしての『発言小町』の例示を中心に −

An Account of the Corelation between a Usage of a Lexicon and Semantic Domains –in relation to the case study of ‘Hatsugen Komachi’ as a web corpus

초록

ある表現の意味を適切に習得したり、指導するためにはその表現の辞書的な意味だけでなく、その表現が一般にどのような文脈で用いられているのかに関しても把握しておく必要がある。しかし、そのような分析を可能にしてくれる『中納言』のようなコーパスを一般の日本語教師や学習者が簡単にアクセスすることは困難である。そこで、本稿では『発言小町』というウェブコーパスを紹介した。なぜなら、『発言小町』ではある表現が用いられる意味領域を簡単に指定して検索することができるからである。 本論では『発言小町』を活用した事例分析として「抱える」の用法と「抱える」が一般に用いられる意味領域の間の相関関係を分析した。2節では、『発言小町』で提示されている意味領域の中でも<男女>、<子供>、<働く>、<健康>、<美>の5つの意味領域において「抱える」の6つの意味がどのように用いられていて分布しているのかを比較分析した。分析の結果、「抱える」の具体的な用法はその背景にある意味領域の特性を反映するものであることを様々な事例を通して確認することができた。また、それぞれの意味領域によって6つの意味の分布が異なることを明示的に分析することができた。さらに、3節ではその結果を『中納言』を用いた分析結果と比較することによって『発言小町』を用いた分析の有用性を示している。『中納言』では検索条件を細かく指定することができる反面、意味領域ごとに収集が可能な事例の数があまり多くなかった。『発言小町』では意味領域ごとに収集が可能な事例の数は比較的に多く、ウェブコーパスとしての可能性を確認することができた。 本稿では一般の日本語教師や学習者がアクセスしやすいウェブコーパスとして『発言小町』を紹介したが、意味領域との関連で『中納言』を使用する研究者には『発言小町』を補助的なウェブコーパスとして勧められる。

키워드

semantic domaincontextHatsugen Komachiweb corpusBalanced Corpus of Contemporary Written Japanese意味領域文脈発言小町ウェブコーパス現代日本語書き言葉均衡コーパス
제목
語彙の用法と意味領域の相関に関する一考察 − ウェブコーパスとしての『発言小町』の例示を中心に −
제목 (타언어)
An Account of the Corelation between a Usage of a Lexicon and Semantic Domains –in relation to the case study of ‘Hatsugen Komachi’ as a web corpus
저자
김광성
DOI
10.26591/jpedu.2016..78.002
발행일
2016-12
유형
Y
저널명
日本語敎育
78
페이지
17 ~ 31