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초록
『芽むしり仔撃ち』は大江が23歳になる1958年6月に発表した初めての長篇小説である。1950年代後半の日本は朝鮮戦争の特需ブームに支えられ、敗戦の社会․経済の破綻から奇跡的な復興を遂げた時期でもあった。戦争は無かったことのように思われ、同時代の日本社会は享楽的な大衆消費社会の大波に押し流されていた。この作品はまさにそういう社会の雰囲気に対抗して投げる、同時代に向けた大江の挑戦状と言える小説である。この小説のテーマは、小説の終わり部分に出る主人公の「僕」のセリフ「俺はそれを黙ってはいないぞ。俺たちがやられたこと、俺たちが見てきたことを全部しゃべってやる」に全部表現されていると言える。すなわち青年作家大江は、少年の口を借りて自分の決意を表現している。それは自分が少年時代に体験してきた戦争を忘れずに記憶し、必ず後世に証言するという絶叫であったに違いない。しかし、このような宣言は道徳的優越感を持った者の傲慢な宣言ではなく、限りなく不安で孤独な出発であったことを作品を通じて表現している。また、この作品は同年に発表された『飼育』と多くの共通点を持っているが、抵抗精神が具体的に現れる点で大きな違いを見せている。本稿はこのような抵抗精神が現れるようになる背景には脱走兵というメンター メントがいたことに注目した。超国家主義が高まっていた戦争末期に国家という巨大な共同体のイデオロギーにはめこまれず、「個人の尊厳」を悟らせてくれたメンターとしての脱走兵の存在は非常に重要であるといえる。大江は最近の講演で自分の文学の目的は「時代を記憶して、それを証言すること」と明らかにした。「日本の良心」「行動する知性」と呼ばれる大江が青年時代に表明した「時代の証人になる」という決意が浮き彫りにされている本作品『芽むしり仔撃ち』は大江を理解する出発点として不足のない作品だと思える。
키워드
- 제목
- 오에 겐자부로의 『짓밟히는 싹들(芽むしり仔撃ち)』일고찰― 멘토로서의 탈영병의 역할에 주목하여 ―
- 제목 (타언어)
- A Study on Oe Kenzaburo's ‘Nip the Buds, Shoot the Kids’: Focusing on the Fugitive Soldier's Role as a Mentor
- 저자
- 이재성; 박승애
- 발행일
- 2012
- 저널명
- 일본학보
- 호
- 92
- 페이지
- 159 ~ 173